• ホーム
  • ピルの服用は胎児に影響を及ぼす?

ピルの服用は胎児に影響を及ぼす?

低用量ピルにしてもアフターピルにしても気になるのが妊娠が発生した場合の胎児への影響です。結果から、言えば胎児に与える影響はほとんどありません。これは人為的にホルモンを変化させている物質を体内に取り入れているわけではなく、女性ホルモンそのものを補充しているためです。
一方で正しく利用していれば妊娠することがない低用量ピルで、正しく使用した場合には避妊の失敗率は0.1%と極めて低いものです。しかし、それでも飲み忘れや正しい服用が出来なければ妊娠する可能性はあります。またそれを使用しているため妊娠検査をしないという人も居ますから、このため妊娠を知らずに服用し続けるというケースもありますが、妊娠中に胎児に与える影響はないとされます。

そもそもピルでは女性ホルモンを人為的に取り入れることで妊娠中の状態にすることであり、そこで妊娠が発生しても身体が受ける影響はなく変化なしです。また環境ホルモンといったものが体内に取り入れられると種類によっては奇形率が高まるケースもありますが、ピルの場合には奇形率が高まるというデータはなく、胎児に問題が出る割合も通常の妊娠と変わりないものです。
流産や早産といったリスクに関しても変化なしで、むしろ流産や早産をしたあとにホルモンバランスを整えたり女性の生殖器の回復を早めるために低用量ピルを処方するケースもあります。ただいずれにしても低用量ピルを使用していて、もし妊娠がわかった場合には、胎児への影響はないとしても、すみやかに中止して検診を受けることが大切です。

一方で出産後については注意が必要で、卵胞ホルモンであるエストロゲンが多いと母乳の出が悪くなる作用があるため、原則的には授乳中は服用できません。授乳によって育てない場合には服用しても問題ありません。なお、出産後6ヶ月以内で完全に授乳で育てている場合には排卵が起こらないこともあり、これは母乳が出ている間にプロラクチンと呼ばれる排卵を邪魔するホルモンが分泌されます。ただし、これも完全に妊娠しないというものではなく、もし妊娠を望まない場合には出産後3週間を過ぎた頃からピルを使用することができます。

なお、女性が低用量ピルを長期間にわたって服用していても生殖能力が失われることはなく使用を中止すれば元通りになります。期間としては35日までに8割、6ヶ月以内でほぼすべての女性が元通りの状態になり、正常に妊娠することができます。