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更年期障害の治療にピルを服用する場合もある

ピルは人為的に女性ホルモンを補充してバランスを整えることができる薬であり、避妊目的のほか月経困難症などの治療にも用いられているものです。そのような避妊以外の使い方のひとつが更年期障害の治療としての利用です。

更年期障害は、女性に見られるもので原因はホルモンバランスの乱れによるものです。女性の場合には、女性ホルモンは卵巣から分泌されています。しかし、加齢によって卵巣の機能が低下したり閉経することで必要とする女性ホルモンの分泌されなくなり、これによってホルモンバランスが乱れさまざまな不調を起こします。更年期障害の不調は月経困難症と同様のもので、頭痛や吐き気、めまい、腹痛、不快感やイライラといったもので、またホットフラッシュと呼ばれるのぼせた感じになったり、大量の汗がでるスウェッティング、肩こりや、やる気が出ないといったものなどがあります。ホットフラッシュやスウェッティングになれば、気温が高くなくても暑く感じたり汗が出るなどして判断能力を鈍らせる原因になります。またこれらの症状が重度の場合には、日常生活に影響を与えるものです。

特に40歳以降に見られるもので、一般的には閉経前後10年以内に起こります。ただし、更年期障害は誰にでも表れるものではなく、症状が出ない人もいますが、症状が辛い場合には婦人科で治療することができます。この時に行われるのがホルモン補充療法と呼ばれるもので、いわゆるピルを利用します。更年期障害で利用されるピルは避妊が目的ではなく、卵巣の機能低下によって起こる必要とする女性ホルモンを補充することです。なお、ピルの場合には合成ホルモンが用いられますが、更年期障害などで用いられるものは天然型のものが使われます。それとピルは錠剤ですが、あくまでも女性ホルモンの補充が目的ですので、エストロゲンの補充では湿布や塗薬といった方法もあります。

利用方法も周期法と連続法があり、周期法は低用量ピルと同じように28日周期で服用していくもので、連続法は周期に関係なく連続して服用するものです。ホルモン補充療法ですので、どちらでも効果がありますが、治療のさいには婦人科の医師の指導のもとに行うことが重要です。特に高齢になるとピルを使用することによる副作用のリスクが高まります。また避妊目的で購入することができるピルも、40歳以上ではじめて投与することは副作用の観点から禁じられているものです。このため更年期障害での治療では婦人科で行うことが大切です。